冬至はクリスマスの起源だった!冬至とクリスマスの意外な大人の事情

冬至は一年で最も昼が短い日。

この日を境に少しずつ太陽を見られる時間が増えていくといわれています。

冬至といったら「かぼちゃ」や「ゆず湯」なので、何だか日本独特の行事なのかな?と思いますよね。

日本だと結構静かな行事の一つですし。

でも実は、冬至は世界中でお祭りが行われる結構大きな行事なんですよ。

なななんと、冬至はあの超有名な行事である「クリスマス」の起源だったのです!!

詳しく見ていきましょう。

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冬至はクリスマスの起源だった

冬至というとかぼちゃや柚子湯なので、日本独自の行事かと思われがちですが、実は世界的に見ても冬至という行事は珍しくありません。

特に冬が長いヨーロッパでは、昼の時間が一番短い日を超えるとようやく昼の時間が長くなっていくことは、日本よりも喜びの日であったことは想像に難くありませんね。

4世紀半ばのコンスタンティヌス帝統治下のローマでは、キリスト教ではなく異教徒が大きな力を持っており、冬至の頃である12月25日を太陽神を祀る日としていました。

キリスト教的には、キリスト教は普及して欲しいけれど、異教徒と軋轢を生みたかったわけではなかったので、同じ12月25日をキリストが降臨した日(誕生日)としたのです。

このことからお気づきのように、実はキリストっていつ生まれたのかは分かっておりません。

というか当時のローマでは、誕生日はどうでも良くて関心がなくて、どちらかと言えばキリストの死と復活の方が大切だったわけです。

でもいきなり死や復活って言われても、そもそもいつ生まれたんや?って話になるので、この日に制定したようです。

とはいえ、もともとあった太陽神を崇めるお祭りだって「この日に新しい太陽の誕生を祝う」祭りであったわけですから、キリストの降臨を祝うと関連があるちゃああるので、大人の事情とはいえよく考えられたものです。

 

このように、冬至は主にヨーロッパで大きくお祝いされるお祭りでしたが、クリスマスの起源だったなんて驚きですよね。

ヨーロッパの冬至は、太陽が全く出てこない「極夜」の期間があり、太陽の重要性が日本より高く、大切なお祭りです。

日本ではお祭りというよりは、無病息災を願いかぼちゃを食べたり、柚子湯に入ったりと静かに過ごすイメージがあります。

日本の冬至にはどんな意味があるのでしょうか?

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日本における冬至

日本の冬至は毎年12月21日~22日頃にあたります。

これから昼が長くなる=太陽の力が増す始点になると考え、冬至は「一陽来復」ともいわれています。

夜が長かった「陰の気」が窮まり(ぎりぎりの状態までくること)、これから昼が長くなっていく「陽の気」にかわることから派生して、『悪いことが続いた後で幸運に向かう』のだと考えたのです。

このようにして昔の人々は冬至を大切な節目としてお祝いしてきました。

また、冬至の日が旧暦の11月1日と重なると「朔旦冬至(さくたんとうじ)」といって、20年に1度しかめぐって来ないとても良い日として宮中では盛大な宴が催され、官職の序列を示す位階を授与したり、税の免除などが行われるほどでした。

 

このように冬至は明るい未来に向けてお祝いする行事でしたが、冬至の当日は一年で最も昼が短い時間。

ですので、冬至は太陽の力が最も弱い日とされ、災厄に見舞われやすいと考えられていました。

そこで食べ物で厄を祓う習慣ができたのです。

特に有名なのが「かぼちゃ」ですね。

冬至でかぼちゃを食べるのはなぜなのでしょうか。

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冬至にかぼちゃを食べるのはなぜ?

野菜が少なくなる冬に食べられる栄養豊富な野菜がかぼちゃであったことから、冬至にかぼちゃが食べられるようになったといわれていて、かぼちゃを食べて健康を願ったとされています。

昔は、冬至のかぼちゃは「冬至唐茄子(とうじとうなす)」と呼ばれ、夏に採れたかぼちゃを冬至の日までとっておいたそうですよ。

他にも冬至の行事食として、小豆粥を食べて厄払いをしたり、運のつく「ん」のつく食べ物を食べました。

「ん」がつく食べ物とは、

  • なんきん(かぼちゃ)
  • ぎんなん
  • にんじん
  • きんかん
  • れんこん
  • かんてん
  • うどん

などがありますね。

この日に「ん」のつく食べ物を食べると運が2倍になるといわれています。

 

そしてもう一つ、かぼちゃと並んで有名な風習が「ゆず湯」。

ひびやあかぎれにも効果があるとされていますが、冬至に入る理由は何でしょうか。

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冬至でゆず湯に入るのはなぜ?

邪気は強い香りを嫌うと考えられていて、ゆずの強い香りが邪気を祓うとされていたからです。

昔の人は邪気を祓って身を清め、運を呼び込もうとしました。

現在でも、お正月など大きな節目では入浴をしませんか?

昔は毎日お風呂に入るわけではなかったので、より清めるという意識が強かったのではないでしょうか。

融通が利くの「ゆず」、湯治(とうじ)で「冬至」の言葉遊びの流れなのか、江戸時代末期には、銭湯でゆず湯が流行し始めたといいます。

また、柚子は実るまでに時間がかかるので「努力が実を結びますように」との願いも込められているといいます。

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冬至はクリスマスの起源だった!大人の事情があったクリスマス まとめ

今回は冬至とクリスマスの関係と、日本の冬至についてお話しました。

いかがでしたか?

まとめると、

  • キリスト教を広めたかった人々は、その頃広く浸透していた異宗教が冬至の頃である12月25日を太陽神を祀る日としていたのと同じ日にキリストの誕生日とした。
  • 日本における冬至は毎年12月21日頃。
  • 野菜が少なくなる冬に食べられる栄養豊富な野菜がかぼちゃであったことから、冬至にかぼちゃが食べられるようになったといわれていて、かぼちゃを食べて健康を願った。
  • 冬至にゆず湯に入るのは、強い香りで邪気を祓って運を呼びこむため。

でしたね?

この時期は、クリスマスのきらびやかさで忘れてしまいがちですが、実は縁起がよく注目したいのは冬至だったんですね。

冬至の日は、まずはゆず湯に入って邪気を祓い、「ん」のつく食べものを食べて運を呼び込みましょう。

 

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