初詣はもともと、「年籠り(としごもり)」といって、家長が大晦日から元旦にかけて、自分が住んでいる地域の神社(氏神様)にこもり、新年になると外に出て一家の一年の無病息災を祈ったのが始まりでした。
その後、中国の陰陽道の考え方が入った影響で、その年の縁起のいいとされる方向である「恵方」が加わり、住んでいる場所から見て恵方にあたる神社にお参りするようになったのです。
やがて江戸時代に入り、戦国時代が終わって平和になったこと、明治時代中頃になると、鉄道会社と神社が企画したキャンペーンがきっかけで大きく有名な神社に観光がてら参拝することが定着していきました。
鉄道会社と神社のコラボ企画・・・
もうこの頃から大人の事情でできた習慣はあったんですね!!
おかげで今でも東京の明治神宮では300万人を超える人たちがこぞって参拝しますし、初詣はデートスポットでイベント感も大きいです。
とはいえ初詣は、元をたどれば氏神様に一年の平穏と無病息災を祈るものであったので、お参りに行った時はそのことを忘れないでくださいね!
さてそんな初詣ですが、三が日は混むから避けたいけれど、いつまでに行けばいいのか知りたくないですか?
初詣い言ってはいけない日があるのかな?とか。
次は初詣に行ってはいけない日があるのか詳しくお話しましょう。
初詣に行ってはいけない日ってあるの?
初詣って三が日に行くことが多いですが、本当に三が日に行かなければダメなんでしょうか?
だって三が日ってめっちゃ混むじゃないですか?
じゃあ初詣っていつまでに行けばいいの?って思いますよね?
先ほどもお話したように、もともと初詣は家長が氏神様に一家の平穏をお祈りする「年籠り」から始まった風習。
その年籠りは元旦まで行われたので、その習慣が今でも行われていて元日に初詣に行く人が多いんですね。
ですが実は初詣に行く日って決まってないんです。
私は実際混雑する三が日は避けて、4日が5日に参拝しています。
え?4日って縁起が悪いんじゃないかって?
確かに「4」という数字は「死」を連想させて縁起が良くないって聞きますよね。
でも、「4」は幸せの「し」とも解釈できますよ。
(ここは気持ちの問題)
また、「仏滅」も良くないって思うかもしれませんが、実は仏滅(つまり六曜)は神道とは関係ないとされています。
なぜなら、六曜というのは、中国の博打(ばくち)の吉凶を占うもの。
あくまで日本の神社やお寺に関してはあてはまるものではないというのがその理由です。
三が日は混むし、4日はどうしても嫌だし、5日からはもう仕事だ~!なんて人はいつ初詣に行けばいいんだって悩みますが、どうしても気になるというのでしたら、「松の内」までに行かれてはいかがでしょうか?
松の内とは年神様が滞在している期間で、お正月の初めから終わりまでをさします。
松の内は地域によっても異なりますが、東日本では1月7日、西日本では1月15日までが一般的。
お正月の始まりから終わりが松の内の期間といことは、その間は年神様が滞在しているということ。
初詣もお正月のイベントですので、年神様がまだ滞在しているうちにお参りをするのが良いというわけです。
初詣って一体いつから始まった行事なの?縁起と大人の事情でできた現在の習慣 まとめ
今回は初詣の歴史と参拝する日にちには決まりが無いよっていうお話をしました。
いかがでしたか?
まとめると、
- 初詣はもともと、「年籠り(としごもり)」から始まった習慣。
- 鉄道会社と神社が企画したキャンペーンがきっかけで大きく有名な神社に観光がてら参拝することが定着した。
- 初詣はいつまでに行かなければならないという決まりはない。
- 1月4日でも仏滅でも関係ない。
- どうしても気になる人は松の内の期間に行くことがおすすめ。
でしたね。
1年の最初を大切にしようという日本人の心はとても素敵だなと思いませんか?
これまでの感謝の気持ちと1年の平穏を祈って良い年にしましょう。
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