今では夏になる前から前撮りなど、七五三は子どもにとっても両親にとっても一大イベントのひとつです。
我が子の時も、夏前には写真を撮り、半年以上前には晴れ着を予約しました。
たった一日限りの行事にここまでするのか!と思う方もいるかもしませんが、今でもとてもいい思い出です^^
七五三はこの年齢でしかできない行事だから、大切にしたいですよね。
子どものことだからこそ、風習や縁起などちゃんとしてあげたいと思うのが親心。
これを読むと七五三がいつから始まったのか、どんな歴史があって、どんな日にお参りをすれば良いのかが分かると思います。
詳しく見ていきましょう。
七五三はいつから始まった行事?
七五三は江戸時代、武家や宮中で行われていた行事で、その年に3歳・5歳・7歳を迎えた子どもの成長をお祝いしていました。
今は七五三は一緒にやりますが、もともとは別の行事だったそうですよ。
3歳の男児と女児は、それまで剃っていた髪を伸ばし始める儀式「髪置きの祝い」を、5歳の男児は「袴着の祝い」で、初めて紋付の着物に羽織袴をまといました。
7歳の女児は大人と同じ帯を付け始めるお祝いである「帯解きの祝い」。
5歳と7歳のお祝いでは、それぞれが大人の男性・女性の仲間入りをしたお祝いとされました。
今では子どもの健康や長寿を願う意味が込められているお祝い事ですが、当時は医療も発達しておらず、幼児期に亡くなることも珍しくありませんでした。
ですので、7歳まではまだ「神様の子」として子どもが戸籍に入れられることはなかったといいます。
抵抗力がつき、丈夫に7歳になった男児・女児が「七つ子祝い」の儀式によって、氏子(自分の住む土地を守る氏神(うじがみ)を信仰する人)のひとりとして認められたのです。
そんな由来のある七五三ですが、お参りはいつするのが良いのでしょうか?
七五三のお参りはいつするのが一般的なの?
七五三のお参りをするのは11月15日が一般的です。
ですが最近では、仕事の都合や暦の関係でずらす家庭も多くなりました。
もともとなぜ11月15日が七五三の日となったのかというと、5代将軍・徳川綱吉が息子の3歳のお祝いを行ったことが由来しているそうです。
また旧暦の11月15日は中国の暦のひとつである二十八宿(にじゅうはっしゅく)。
この日は鬼が出歩かない「鬼宿」という日で、何をするにも縁起の良い日なんだそう。
こういった理由で、七五三をお参りするのは11月15日が一般的になったようです。
11月は九州から関東くらいまではこの時期は涼しい季節で、晴れ着を着ても快適にお参りができると思いますが、東北や北海道になってくるともう寒くてこの時期のお参りは無理!というご家庭も多いと思います。
では七五三のお参りはいつまでに済ませておけばいいのでしょうか?
七五三のお参りはいつまでに済ませた方が良い?
七五三のお参りは11月15日といわれているので、秋の10月下旬~11月に済ませるご家庭が多いと思います。
私も個人的には秋がおすすめ。
なぜなら着物を着ても、暑くもなく寒くもない時期だからです。
私が子どもの七五三をした時は10月でした。(関西在住)
紅葉と一緒に写真がとれたらとてもいい雰囲気で残せますよ^^
とはいえ、11月15日とはいかなくても、大安のお参りにこだわる方が今も多いですね。
着物のレンタルも11月15日というよりは、10月や11月の大安が人気で、早くにレンタルしないと借りれないことが多いです。
ですが実は、大安や仏滅などの暦を「六曜」といいますが、六曜はこの神道や仏教と関係がないといわれているため、大安や仏滅などを気にしなくても良いとも言われています。
でも着物のレンタルする時は「ここが大安ですよ~」とか言われちゃって、気になりませんか?
一緒にいた母にも「やっぱり11月15日が良いんじゃない?」とか「11月15日がだめなら大安でしょ」なんて言われていました。
でもね、例えば、2022年の11月15日の縁起カレンダーを見てみてください。
実はその日は「受死日(じゅしび・じゅしにち)」なんですよ。
受死日とは、とにかく他のどんな良い暦と重なっていても全てが悪くなるという「最凶日」。
桃鉄で言うと、キングボンビーのデストロイ号級です。
お葬式以外のことはやらない方が良いといわれています。
こんな日と知ってしまったら11月15日に七五三をしたいとは思わなくなりますよね?
ですのでもし暦にこだわるのなら、「良い日」よりも「避けた方が良い日」を見ると、自然と「この日」というのが決まってくるんじゃないでしょうか?
【七五三に向かない日】
- 仏滅……1日を通して凶
- 赤口……午前11時~午後1時の間のみ吉、それ以外は凶
- 先負……午前は凶、午後は吉
- 不成就日……何をしても成就しない日
- 受死日……暦の中でも最も縁起の悪い日
いかがですか?
色々言われるけれど、お住まいの地域の気候や、家族がみんな笑顔でお祝いできる日を選ぶことが一番の「吉日」だと思います^^
七五三はいつから始まった?子供の死亡率が高い頃の大切な行事だった!まとめ
今回は、七五三についてお話しました。
まとめると、
- 七五三は江戸時代、武家や宮中で行われていた行事。
- 「髪置きの祝い」「袴着の祝い」「帯解きの祝い」がある。
- 当時は子どもの死亡率が高かったので7歳の「七つ子の祝い」で初めて氏子入りした。
- 七五三のお参りをするのは11月15日が一般的。
- 5代将軍・徳川綱吉が息子の3歳のお祝いを行ったことが由来
- 11月15日は「鬼宿」で何をするにも縁起の良い日。
- 七五三は六曜とは関係がないともいわれている。
- 暦にこだわる場合2022年11月15日は「受死日」と重なっているので注意。
- 七五三のお参りは晴れ着を着ても暑くも寒くもない秋がおすすめ。
- 住んでいる地域の気候や家族の予定に合わせたお参りでOK。
でしたね。
いかがでしたか?
自分のことならあまり気にならなくても、子どものことになると、風習や縁起など気になってしまいますよね。
ですが、一番は家族が揃って笑顔でお参りすること。
素敵なお参り日になりますように。
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