日本人が初日の出やご来光をわざわざ見に行く縁起の良い意味とは

初日の出はお正月の中でも初詣と同じくらい人気のイベントではないでしょうか。

実は初日の出の文化は歴史が浅いのですが、わざわざできる限り高い山に登って、できるだけ早く初日の出を見るのには縁起の良い理由があったのです。

お正月というだけでも特別感があるのに、早朝に日の出を見るとなるとテンションが上がりますよね^^

初日の出が見れたら「おー!」と感動しますが、初日の出を「見る」だけではなく、「拝む」理由を知れば、もっと縁起の良いイベントになるんですよ。

 

また、「初日の出」と「ご来光」の違い、ご存じですか?

意味だけではなく、拝んでいる対象すら全く違うものだと知って私は赤っ恥をかきました^^;

 

この記事を読めば、初日の出を見る意味、「初日の出」と「ご来光」の違いを知ることができますよ。

詳しく見ていきましょう。

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日本人が初日の出やご来光をわざわざ見に行く意味とは

元日の朝、今年初めて昇ってくる日の出のことを「初日の出」といいます。

初日の出と共に稲作の神様や祖霊神(生まれ住んだ土地の山の上から子孫を見守る先祖)である年神様が山から下りてきて、それぞれの家庭に訪れ、幸せをもたらしてくれるといわれています。

その年神様に「今年一年の豊作と健康」を祈願しました。

太陽は昔から信仰の象徴でもあったため、一年の始まりの日である元旦の日の出は特別であったことは今も昔も変わらないですね。

初日の出を見る習慣は実は日本だけではなく、韓国、モンゴル、カナダ、グリーンランド、ロシアやアメリカでも初日の出を見る習慣があるそうですよ。

全国に初日の出を拝む習慣ができたのは明治時代頃からですが、大都市江戸を中心にすでに盛んに行われていたようで、洲崎(現在の東京都江東区東陽町1丁目)・高輪・芝浦・愛宕山(あたごやま)では初日の出を見る人たちで賑わったようです。

歌川広重 作『江戸名所 洲崎はつ日の出』(国立国会図書館)

全国に広がったきっかけは、「四方拝(しほうはい)」という天皇の元旦の儀式が始まりで、それが庶民の間に広まり、現在のような初日の出を拝むという習慣になったのが始まりなんだそうです。

【四方拝とは】
毎年元日の早朝5:30、天皇が皇居の神嘉殿(しんかでん)に設けられた仮屋の中に入り天と地、東西南北の天の神と地の神を拝し、国家・国民の安寧と五穀豊穣を祈る儀式。

初日の出とご来光の意味の違い

初日の出は高ければ高い山ほど早く太陽を拝むことができるので、その分ご利益があるといわれました。

山で太陽を背にした時、雲や霧に映る姿に後光がさし、お釈迦様が光を背負って迎えにくるように見えることから生まれた言葉が「ご来光」。

つまり「初日の出」は年神様(新道)を拝み、「ご来光」はお釈迦様(仏教)を拝んでいるということ。

寿々
寿々

同じ日に同じ場所で見る太陽でも「ご来光」か「初日の出」かによって拝む信仰が全然違うということなんですね!
(うわー、今まで「初日の出」も「御来光」も同じように使ってました^^;)

 

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日本人が初日の出やご来光をわざわざ見に行く意味とは まとめ

今回は元日の初日の出についてお話しました。

いかがでしたか?

まとめると、

  • 初日の出と共に稲作の神様や祖霊神(生まれ住んだ土地の山の上から子孫を見守る先祖)である年神様が山から下りてきて、それぞれの家庭に訪れ、幸せをもたらしてくれるといわれている。
  • 年神様に「今年一年の豊作と健康」を祈願した。
  • 初日の出を見る習慣は実は日本だけではなく、韓国、モンゴル、カナダ、グリーンランド、ロシアやアメリカにもある。
  • 全国に初日の出を拝む習慣ができたのは明治時代頃。
  • 全国に広がったきっかけは、「四方拝(しほうはい)」という天皇の元旦の儀式が始まり。
  • 山で太陽を背にした時、雲や霧に映る姿に後光がさし、お釈迦様が光を背負って迎えにくるように見えることから生まれた言葉が「ご来光」。
  • 「初日の出」は年神様(新道)を拝み、「ご来光」はお釈迦様(仏教)を拝んでいるということ。

でしたね。

初日の出を拝む理由を知らない人が多いので、初日の出が見れたら「おおー!」と感動するだけで終わってしまいがち。

私も毎年初日の出を見に行ってますが、天気が悪くて見れない年もたくさんあります。

ですが拝む理由を知った今は、見れた感動と共に無病息災をお願いしたいと思います!

 

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