正月に飾る鏡餅の意味は年神様から生命力を授かるため!

お正月飾りは年神様をお迎えするための準備物ですが、門松やしめ縄など、最近ではやらないご家庭も多いのではないでしょうか。

だけどお正月の飾り物は縁起担ぎの宝庫。

しめ縄や鏡餅など、買えば気軽に準備できるものも多いので、出来ることを今年はしてみませんか?

今回は鏡餅について詳しく解説します。

どうして鏡餅を飾るのか、飾り方や飾る場所もお話ししていきますね!

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正月に飾る鏡餅の意味とは

お正月に鏡餅を飾るのは、初日の出と共に山から下りて来て、それぞれの家にやってくる年神様にお供えするため。

「年」とは稲が実ることをいい、年の初めにその年の豊作を祈りました。

その豊作の神様が「年神様」なんですね。

今でも様々な正月飾りがありますが、そのほとんどは年神様をお迎えするためのもの。

鏡餅は年神様へのお供え物なのです。

鏡餅は丸く平たいお餅が使われますが、「鏡」とつくように、鏡を表しています。

その鏡の中には歳神様の魂が宿るとされていて、それを食べると新しい年の穀物の実りを約束してくださる神様の力を授かり、生命力が増すと考えられていたのです。

鏡餅は二段なのは、「陰」と「陽」を表しているから。

月(陰)と日(陽)が重なることは、幸福と豊かさを意味していて縁起がいいといわれています。

 

さて、その年に家族に不幸があったら年明けの年賀状は控えますが、お正月飾りなどは通常通り行ってもいいのはご存知ですか?

お雑煮も食べてもいいですし、もちろん鏡餅も飾ってOK。

なぜなら、鏡餅というのは生命力を授かれるものですので、むしろ積極的に飾って年神様をお迎えしたいのです。

ですのでたとえ家族に不幸があっても、生きている私たちは縁起の良い年にするためにも鏡餅は供えることは決してバチ当たりなことではないんですよ^^

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鏡餅はいつから飾る?

鏡餅やお正月飾りは12月28日までには出し切りましょう。

まずは大掃除をします。

昔から日本では12月13日に「すす払い」という大きな行事がありました。

昔は囲炉裏を使っていたので、すすが多く溜まったためです。

今でもこの名残から12月13日に大掃除をする風習が残っています。

さてこのように大掃除が終わって綺麗になった家に鏡餅や正月飾りを飾っていきましょう。

28日までに飾らなければならない理由は、29日は9が苦を連想させ、30日は旧暦での大晦日にあたり31日とともに「一夜飾り」といって、大晦日に正月飾りを出すことが急ごしらえ(お葬式を連想させる)に感じられ、年神様に失礼に当たり縁起が悪いといわれています。

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鏡餅はいつまで飾る?

 

鏡餅や正月飾りを外すのは地方によって異なります。

たとえば、関東だと「111」のゾロ目である1月11日、関西だと1月15日(京都や近隣の一部地域では1月4日)が一般的な鏡開きといわれています。

どちらにしても、神様に感謝しながらお餅を食べ、無病息災を願う意味があります。

鏡開きでは、鏡餅を乾燥させ、木槌で割るのが習わしです。

切るといえば包丁でグサッといきたいところですが、鏡餅には神様の魂が宿っていますので、包丁など刃物できるのは縁起がわるいとされています。

 

寿々
寿々

木槌が無ければ、包丁よりも金槌がいいですよ!

割ったお餅は雑煮や汁粉に入れて食べて力を授かりましょう。

 

ところで一つ余談ですが、「歯固め」という長寿を祝う行事が6月にある地域があります。

その地域では、正月に供えた鏡餅を6月まで保存し食べるそうですよ。

「歯固め」の「歯」とは年齢のことをさし、固いものを焼いたりそのまま食べて長寿を願ったそうです。

 

では次に鏡餅の飾り方をみてみましょう。

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鏡餅の飾り方

飾り方には地域差や時代によって変化していますが、基本的には、三方(さんぽう)と呼ばれる台に四方紅(しほうべに)という和紙を敷きます。

紙垂(しで)、裏白(うらじろ)、譲り葉(ゆずりは)を葉を裏の白い方が見えるように重ね、その上に鏡餅を載せ、昆布や橙(だいだい)で完成です。

江戸時代の武家のお正月は、鎧や兜を飾り、その前に「具足餅(ぐそくもち)」というこのような豪華なお供えをしたそうですよ。

鏡餅の簡単な飾り方(外部サイト)

 

寿々
寿々

今では随分簡素化され、プラスチック製や木製ものなんかもありますね。

 

では用意した鏡餅はどこに飾ればいいでしょうか?

実は飾る場所は1ヶ所だけじゃないんです。

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鏡餅を飾る場所

 

基本的に鏡餅を飾るのは神棚や床の間ですが、最近は神棚や床の間がない家も多く、その場合は飾り棚やその時の専用の小さなテーブルを用意して飾るのもいいですね。

あらたまった鏡餅が用意できなくても、お正月らしい雰囲気を出せるスペースを準備してみると良いですよ^^

 

鏡餅を飾る場所って、実は床の間や神棚の1か所ではないのをご存じですか?

年神様は先ほど豊作の神様であるとお話ししました。

実はこの説は諸説あって、日本の色々な地域で信仰された神様も年神様であるという考え方もあります。

信仰されているありとあらゆる神様が年神様として山から下りてきて人々に幸せをもたらしてくれるのですね。

ですので床の間や神棚だけではなく、家の様々な場所で鏡餅を供えることがその場所の神様にお供えするということになるのです。

すべての鏡餅を立派にしちゃうと大変なので、今年は小さな鏡餅を飾ってみてはいかがでしょうか?

ではどこに供えたら良いか詳しく紹介しますね。

鏡餅を供える場所 寝室

納戸神(なんどがみ)といわれる寝室に祀られる神様です。

主婦の守り神ともいわれています。

鏡餅を供える場所 玄関

玄関はお客様が一番最初に足を踏み入れる場所であると同時に年神様をお迎えする場所です。

鏡餅を供える場所 洗面所

洗面所には水の神様である水神(すいじん)をお迎えするための鏡餅を置くといいでしょう。

鏡餅を供える場所 キッチン

キッチンには火の神である竈神(かまどがみ)や荒神(こうじん)様を祀るための鏡餅を置きましょう。

この神様は荒々しい神様なんだそうですが、荒々しい分ご利益も大きいといわれています。

鏡餅を供える場所 トイレ

トイレには厠神(かわやがみ)と呼ばれる神様がいます。

お産とも関係が深く、妊婦が美しい子が生まれるようトイレを掃除したり、臨月にはトイレにお参りをしお産が軽くすむように祈願しました。

正月だけじゃなく、お盆にも神仏に供える灯火(ろうそくのうようなもの)、赤飯、餅などが供えられたそうですよ。

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正月に飾る鏡餅の意味は年神様から生命力を授かるため!まとめ

今回は鏡餅についてお話しました^^

いかがでしたか?

まとめると、

  • 正月に鏡餅を飾るのは初日の出と共に山から下りて来て、それぞれの家にやってくる年神様にお供えするため。
  • 鏡餅は生命力を授かれるもの。
  • 鏡餅は12月28日までに飾る。
  • 鏡開きは地域差はあるものの関東では1月11日、関西では1月15日。
  • 包丁は使わず乾燥させた餅を木槌で叩き割って雑煮や汁粉に入れて食べる。
  • 鏡餅は神棚や床の間に飾るが、無い場合は小さなテーブルなどで鏡餅コーナーなど特別な空間を作ればいい。
  • 鏡餅を飾る場所は神棚や床の間だけでなく寝室、玄関、洗面所、キッチン、トイレにもいる神様にお供えするといい。

でしたね?

来年が生命力あふれる年になるように準備しましょう。

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