土用の丑の日は年4回!由来とうなぎ以外の「う」と「黒い」食べ物とは

「土用の丑の日」といえば、特に立秋前の土用(7月20日頃~8月7日頃)が知られていますね。

夏の暑さをしのぐため、古人の色々な工夫を感じる行事のひとつです。

土用の丑の日にはうなぎを食べることが一番最初い思い浮かぶかもしれませんが、うなぎを食べる習慣は理にかないつつも、実は作られたものだということをご存じですか?

さらにこの日は単に、「うなぎを食べて元気を出そう!」というイベントではないのです。

土用の丑の日の由来を語るには、

  • 土用の意味
  • 丑の日の意味
  • 平賀源内
  • 黒の神様「玄武」

が密接に関係しているといえば興味がわいてきませんか?

では詳しく見ていきましょう!

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土用の丑の日の由来

「土用の丑の日」を語る時、「土用」と「丑の日」で分けて考える必要があります。

まずは「土用」から説明しましょう。

土用がいつから始まるのかというと、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前18日間のことを言います。

つまり「土用」は期間を表し、年に4回

 

次に「丑の日」ですが、「丑」という漢字を見た時思い浮かべるのは、干支ではないでしょうか?

その通りで、丑の日の「丑」は十二支を表しています。

干支は古くは、方向や時刻を表すものとして使われていて、古い文献なんかでは「丑の刻(午前2時)」なんて書かれていたりしますよね。

「丑の日」というのは、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前18日間を12日周期に当てはめ、その中の丑の日に当たる日が「土用の丑の日」となるのです。

(18日間を12等分するので、丑の日が2日あることもあります。)

このように、土用も丑の日も、立秋だけでなく、立春・立夏・立冬にも「土用の丑の日」は存在するのですね。(びっくり!)

 

そんな土用の頃は季節の変わり目。

季節の変わり目には体調を崩しやすいのは今も昔も同じだったのでしょう。

昔の人々も食べる物に気をつけて精気を養おうと考えるのは想像できますね。

人々は土用の丑の日には「う」のつく食べ物が良いとし、好んで食べました。

具体的にはどんな食べ物なのか見てみましょう。

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丑の日に食べる「う」のつく食べ物

特に夏の「土用」は暑さが厳しいため、昔の人々は精が出る食べ物で乗り切ろうと考えました。

さらに「丑の日」は災いが多いと考えられていたので、「丑」にちなんだ「う」のつく食べ物で縁起を担ごうとしました。

また、丑の方角の守護神である「玄武」が黒の神様であったことから、厄除けの意味を込めて黒い食べ物を食べるようになりました。

このことから、土用の丑の日には「う」がつく食べ物である、うなぎ・うどん・ウリ・梅干し・牛(肉)・馬や、「黒い」食べ物である、うなぎ、ドジョウ、シジミ、ナス、黒豆、黒ゴマなどを食べるようになったのです。

土用の丑の日には、このようにうなぎ以外の物も食べられていたんですね。

 

この中でも、現在、夏の土用に特に食べられているのが「うなぎ」です。

様々な食べ物がある中で、なぜ「土用の丑の日」=「うなぎ」になったのでしょうか?

それはあの有名人が関係しているようですよ。

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土用にうなぎを食べるのは平賀源内が由来している!

今では土用の丑の日といえば「うなぎ」ですね。

その「土用の丑の日」=「うなぎ」を定着させたのは平賀源内(ひらがげんない)だといわれています。

それまで夏に脂っこいうなぎはあまり売れず、売り上げに悩んだうなぎ屋の店主が源内に頼み、彼が宣伝のため看板に『本日 土用の丑の日 鰻食すべし』と書いて掲げたところ大繁盛した、というのが始まりだとか。

このことから、「夏の土用はうなぎ」という風習が生まれたのです。

このように始まった「うなぎ」の風習ですが、夏にうなぎを食べることは理にかなっていて、うなぎは高たんぱく質で、疲労回復に役立つビタミンB2などを豊富に含んでいるため、夏バテ防止や食欲不振の解消につながると考えられ滋養強壮に打ってつけだといえます。

日本でも奈良時代には知られていたようで、実際に「万葉集」には、大伴家持(おおとものやかもち)が『石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻とり食せ』とうなぎを食べることを促す歌が残されています。

 

うなぎを食べる食べ方で一番多いのは蒲焼きではないでしょうか。

そのうなぎの蒲焼の起源ですが、昔はうなぎを裂かずにそのまま焼いていました。

その形が蒲の穂(がまのほ)に似ていたことから「蒲焼(がまやき)」と呼ばれるようになり、そこから「かばやき」になったといわれています。



蒲の穂

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土用の丑の日は年4回!由来とうなぎ以外の「う」と「黒い」食べ物とは まとめ

今回は「土用の丑の日」の食べ物についてのお話でした。

いかがでしたか?

まとめると、

  • 土用の丑の日を語る時は「土用」と「丑の日」で分けて考える必要がある。
  • 土用とは、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前18日間のこと。
  • 丑の日の「丑」は十二支を表していて、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前18日間を12日周期に当てはめ、その中の丑の日に当たる日のこと。
  • 土用の丑の日は年4回ある。
  • 丑の日は災いが多いと考えられ「丑」にちなんだ「う」のつく食べ物で縁起を担ごうとした。
  • 丑の方角の守護神である「玄武」が黒の神様にちなみ、厄除けの意味を込めて黒い食べ物を食べるようになった。
  • 土用の丑の日=うなぎを定着させたのは平賀源内。

でしたね?

私のうなぎを食べたいけれど、ちょっと金額が張るので普通の丼にすることが多いです^^;

でもうなぎじゃなくても良いのであれば、今年はシジミ汁にしようかな、と思います^^

 

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